私は香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」はいらないと思う!
どうも
香川県出身、在住
シグ坊です!
突然ですが皆さんは香川県が施行しようとしている
「ネット・ゲーム依存症対策条例」
というのはご存知でしょうか?
まぁ香川県という地方も地方の田舎のニュースが全国でも報道されたりと知っている方は多いと思います。
そこで皆さん、この「ネット・ゲーム依存症対策条例」必要だと思いますか?
私は反対します。
1.そもそもどんな条例?
まず皆さんこの条例について理解してますでしょうか?
今回の条例の是非を問うためにも香川県のサイトにある「素案」を見てきました。
「素案」というのは「何か物事を検討する際に素材とするための考え、案」です。つまり香川県が「ネット・ゲーム依存症」に対しての見解と対策への詳しい説明ってことですね。
素案自体は長い文章ではありませんが読めば読むほどガバガバ、と言いますか‥。
素案の内容は当然ではありますが堅苦しい書き方をしていますので要約して紹介していきたいと思います。
↓のリンクに素案がありますので全文で読まれたい方はそちらもどうぞ。
それでは私が読んだ感じ気になった部分を中心に解説していきたいと思います。
もっともらしい言い方で中身のない素案の中だけでも何度も繰り返している文章は省いていきます。
まず(目的)
第1条 この条例は、ネット・ゲーム依存症対策の推進について、基本理念を定め、及び県、学校等、保護者等の責務等を明らかにするとともに、ネット・ゲーム依存症対策に関する施策の基本となる事項を定めることにより、ネット・ゲーム依存症対策を総合的かつ計画的に推進し、もって次代を担う子どもたちの健やかな成長と、県民が健全に暮らせる社会の実現に寄与することを目的とする。
「この条例はネット・ゲーム依存症への対策をしていくに当たって、県、学校、保護者のやらなきゃいけない事への責任を定めますよ。そしたら子供たちが健やかに成長するから県民みんなが健全に暮らせますよね?」
って感じですかね。
そこに続いて(定義)がありますが大体が普通の人はわかってる用語(ネットゲームはインターネット及びコンピューターゲームの事ですよ。というような事)の説明でしたので省きます。
(基本理念)
(1)ネット・ゲーム依存症の発症、進行及び再発の各段階に応じた防止対策を適切に実施するとともに、ネット・ゲーム依存症である者等及びその家族が日常生活及び社会生活を円滑に営むことができるように支援すること。
(2)ネット・ゲーム依存症対策を実施するに当たっては、ネット・ゲーム依存症が、睡眠障害、ひきこもり、注意力の低下等の問題に密接に関連することに鑑み、これらの問題に関する施策との有機的な連携が図られるよう、必要な配慮がなされるものとすること。
(3)ネット・ゲーム依存症対策は、予防から再発の防止まで幅広く対応する必要があることから、県、市町、学校等、保護者、ネット・ゲーム依存症対策に関連する業務に従事する者等が相互に連携を図りながら協力して社会全体で取り組むこと。
こちらも要約すれば「みんなで対策を頑張る。」を難しく書いてあるだけですね。
(県の責務)、ここが気になりました。
4 県は、子どもをネット・ゲーム依存症に陥らせないために屋外での運動、遊び等の重要性に対する親子の理解を深め、健康及び体力づくりの推進に努めるとともに、市町との連携により、子どもが安心して活動できる場所を確保し、さまざまな体験活動や地域の人との交流活動を促進する。
「ネット・ゲーム依存症に陥らせないために屋外での運動、遊び等の重要性に対する親子の理解を深め、健康及び体力づくりの推進に努める」。
「外で遊ぶことも大切」、 「運動をして体力つけ、健康にも理解を。」、確かにそうではあります。そうではありますが「依存症」について理解をしていませんよね?
ここら辺りから違和感があったので読み返しましたが違和感は的中でした。
県のこの対策条例、「依存症とは何か。病気に関して知識と理解を深める」という部分が見当たりません。
依存症とは
「やめたくてもやめられない」というコントロールに障害の起こる精神の病気です。
物質、行為(プロセス依存)、関係(共依存)の3つの種類からなる症状の総称で、ゲームはその射幸性(ギャンブル性)からの高揚感を感じ執着する行為依存症に当てはまるとされています。
依存症の原因は心理、社会、生物という3点からなります。
心理:不安、孤独感などのストレス
社会:身近な環境(依存症の人間が周りにいた)からの刷り込み
生物:神経物質の作用で高揚感を得てそれを再び求めるようになるコントロール障害
現在ゲーム依存症の厳密な診断基準などは曖昧ですがWHO(世界保健機関)が精神疾患認定をしています。
県は「県民の声」という県のサイトのページにてこう発言しています。
「平日は60分まで」などの利用時間については、平成元年11月に国立病院機構久里浜医療センターから公表された全国調査結果において、平日のゲームの使用時間が1時間を超えると学業成績の低下が顕著になることや、香川県教育委員会が実施した平成30年度香川県学習状況調査において、スマートフォンなどの使用時間が1時間を超えると、使用時間が長い児童生徒ほど平均正答率が低い傾向にあるという結果などを参考に、基準として規定されたものであると聞いています。
久里浜医療センター、こちらの公表したデータを元に条例の内容を決めているそうです。
実際に久里浜医療センター樋口進院長から講義を受けていることが新聞でも取り上げられました。
ネット・ゲーム依存症対策、全国初の条例制定へ 県議会検討委、専門医から助言も /香川 - 毎日新聞
この講義により今回の条例の(使用等の制限)の項目に書かれることになったのがこちらです。
2 保護者は、前項の場合においては、子どもが睡眠時間を確保し、規則正しい生活習慣を身に付けられるよう、子どものネット・ゲーム依存症につながるようなコンピュータゲームの利用に当たっては、1日当たりの利用時間が60分まで(学校等の休業日にあっては、90分まで)の時間を上限とすること及びスマートフォン等の使用に当たっては、義務教育修了前の子どもについては午後9時までに、それ以外の子どもについては午後10時までに使用をやめることを基準とするとともに、前項のルールを遵守させるよう努めなければならない。
平均60分を超えると学力低下が見られるから「60分」という制限をつけているのに「休業日は90分」というのも理解できませんが私が気になって調べたのは、
「前項のルールを遵守させるよう努めなければならない。」
の部分。
久里浜医療センター樋口院長はネット依存、ゲーム依存に関して様々な取材に応じセンターにて治療も行っている医師です。
こちらのコラムを一例に他の取材でも治療や予防に関して樋口先生が発言していることをまとめてみました。
・ルールは親子で決める。
・ルールは子供の以降も尊重する
・ゲーム以外の大切なものを作る手伝いをする
ここら辺りがよく発言されていた内容です。
「県がルールを決めて遵守させる」という解釈にはなりようがないと思いますが‥。
時間を指定するのも家庭内で、無理に抑えずゲーム以外の楽しいことも探していくという考えの医師の講義を受けてなぜこういう条例になるのでしょう。
久里浜医療センターでは最悪入院治療も行い「ゲーム断ち」もしていますが、なるべく子供と親が協力しゆっくりゲームする時間を減らしていく方針を掲げています。にも関わらず香川県は「まだ依存症でもない子供たちに医師の見解とも微妙に違う曖昧なルールを遵守するように条例を敷く」という方法を打ち出しています。
行政がゲーム依存を理解していないのがわかりますね。
条例の内容としてはこんな感じです。
2.「素案」の意味わかってんのかい?
条例の中身において県民に敷くルールは前述の通りです。
しかし問題はルールの内容だけでなく「案自体」の詳細がない部分にもあります。
「素案」とは”大まかな案”の事です。
本来「素案」にて
・大まかな方針
・大まかなコスト
・どんな活動をするのか
・いつから施行を予定しているか
を提出します。
その後「草案」”素案より詳しく次の段階(原案)のほぼほぼ下書き”を作ります。
「草案」にて
・詳しい方針
・厳密なコスト
・詳しい活動、方法
・実際予定する施行日
をなるべく具体的に決めます。
そして最後に「原案」”議題に出せるまでの厳密な状態”まで持っていきます。
「原案」にて
・全ての内容を組み立て順序立て誤字脱字なく提出
を行い漸く完成です。
勿論全てこの手順を経て作られるわけではないですが現在3月、施行予定が4月の段階で「素案」のこの内容で大丈夫なんでしょうか?
今回の条例「60分(休業日は90分)のゲーム時間の制限」という内容に関して(県)、(学校等)、(保護者)、(業務従事者)(国)(県民)(市町)(事業者)に対して
の(責務)の項目、「どう条例を守るように実施するのか」と言う部分が全て「実施する対策に協力するものとする」とだけ書かれており、結果条例が施行されてから何が行われるのか、コストのかかる事をするのか、全く誰もわからない内容だという事なんです。
正直大人が集まってする仕事の内容じゃない と思います。ちょっと稚拙と言うか、こんな内容ならわざわざ条例と言う形で作ってもなんの意味もないんですよね。
ゲームに限らず、ドラッグや健康、深夜徘徊など、子供たちへの注意喚起は今までも学校などで行われてきたはずです。 それをわざわざゲームだけ条例にして行政が踏み込む意味が私にはわかりません。
条例が可決される事で何か利権が‥?と疑わざるを得ないほどの動きです。
3.最後にゲーム好きとしての意見
今回はこんな内容。
ここまで調べてみてやはり、「ネット・ゲーム依存症対策条例」ってわざわざ行政が口を出す事でもないし、条例を作ってまでやる事が「みんなこの条例守ってね」という言うだけ、それならなんの意味も無い仕事で税金泥棒しただけに見えてしまいます。
少なくとも、e-Sportsが盛り上がる昨今、高校生のe-Sports大会まで生まれた時代で香川県では「e-Sports部」が条例で禁止されるも同然である事が決定しました。
皆さんはどう思いますか?
次は明るい話題でお会いしたいです、シグ坊でした!
どうも、「apex厳格」改め「シグ坊」です。
1,自己紹介からさせていただきます、「シグ坊」です。
どうも、初めまして、「apex厳格」改め「シグ坊」です。
今回はブログを始めて最初の記事になりますので自己紹介をさせていただきます。
私の名前は「シグ坊」と申します。
元々はオーバーウォッチの実況をし始めた所からFPSに興味を持った1ゲームユーザーでした。
実況動画の方は今は全削除しており見ることはできませんが褒められたものでない動画だったと説明しておきます。
その後、配信開始初日のApex Legendsを1週間ほど触ったのを思い出し2020年プレイ再開したことから様々な心境の変化が生まれました。
今回のブログを始めるきっかけでもありますので宜しければこの後の内容も目を通して頂ければと思います。
2,過去の恥。
私の過去から話したいと思います、‥‥と言ってもそれほど長いものでもないですが。
私はオーバーウォッチの動画では一部で「来てほしくない味方の特徴」などと傲慢な動画を出していました。汚い言葉などは使ったわけではありませんがあまり見ていて気持ちのいいものではなかったと思いますが自己中心的な内容だったかもしれません。しばらくしてモチベーションが上がらず三日坊主的に投稿は終わりました。
それからはApex Legendsを動画投稿などはせずにプレイを始めます。
しかし傲慢だった自分は中々直ることはなく、「Apex Legendsカスプレイヤー晒し」などというアカウントを始め、1、2週間ではありましたがマウサーやマナーの悪いプレイヤーを中心に晒し行為をしていました。
ここまでの行為は本当に恥ずべき行為であり自分自身隠さず背負っていくつもりです。
しかし心境の変化が現れました。
3,心境の変化。
前述しました行為をしていた時期、SNSなどで「マウサーはクソ」「マウサーはPCいけよ」などというツイートをよく見ました。私自身もオーバーウォッチでマウサーと疑わしき異常な速度のフリックや振り向きを見て「CSのルールや規約でダメ、となってるのになんで使用するんだろう」と疑問に思ってました。
そこで色々考えていると良い例えが思いついたのでフリー素材で画像を作り視覚的にわかりやすく説明したツイートをしました。
それがこちら↓
#マウサー#例え pic.twitter.com/CMVnp2vJgD
— Apex Legends厳格@活動検討中 (@apex_sarasi) 2020年3月1日
これが小規模ながらバズりまして、それがきっかけで心境の変化が現れます。
この小規模バズの引用RTなどを見て多かった意見が、
「わかりやすかった!」
でした。
そこで私自身気づいたのが
「みんな説明の仕方がわからないからマウサーに対して大きな声をあげれなかったんだ。」
と言う考えです。
思えばそう、ゲームのハード開発会社(SONYやMicrosoftなど以下ファーストパーティ)やゲームソフト開発会社(APEXのRespawnなど以下サードパーティ)が「規約」と言って公的にわかりにくい文章で書いてあるがゆえに「何がダメなのか、なぜダメなのか。」が一般ユーザー(以下セカンドパーティ)には理解しにくかったのです。
それはつまり不正なデバイスなどを使用している人間に対して正しい筈の人間が説明を満足にできない事を意味します。それがもどかしかったのでしょう。
そこに私がたまたま作った画像が優良なセカンドパーティの方々には説明に使いやすく、新鮮に写ったからこその今回のバズだと思っています。
そして心境の変化に繋がります。
皆さんにいい物を提供できた反面、晒し行為などをしている自分が恥ずかしく思いました。不正デバイス、チート、代行、談合(チーミング)などを憎み、純粋にゲームを楽しみたい気持ちは同じなのに私も「晒し」と言うマナー違反を犯している。
「じゃあ私が出来ることは何か」と考えた時、e-Sportsが市民権を持ち始めしかしまだまだ法や規制が出来きっていない未成熟な現状で先の画像のように様々な方法でみんなに分かり易くマナーやモラルを伝える事が微力ながら自分が出来る事なのではないのか、と結論に至りました。
4,変化に至り、これから‥。
勿論、一個人のやる事なので小さな小さな力でしょう。
しかしファーストパーティ、サードパーティの作り上げる「ゲーム」を楽しませてもらった自分はそれに何か貢献したいという思いに駆られ、今こうして行動を起こす事を決めました。
不正なユーザーはいわばすでに「ルールを犯した人間」なのです。それゆえに違反を責められ咎められても違反を犯した恥から攻撃的に返してきますし言っている事も最早道理の通らない発言でしょう。こういった人を一人一人正していくのは現実的に不可能です。ならば我々に出来る事は
「今まだマナーやモラルを十分に理解していない人、そしてこれから興味を持ってくれてゲームを始めていく人にちゃんとした常識を身につけてもらい、自然とセカンドパーティのモラルを向上し、自浄作用を生み出していく。」
という事だと私は考えています。
ファースト、サードパーティが「アカウントBAN」や「不正行為の検知技術」「迅速な運営」を徹底する事を期待すると同時に、我々も変わっていく事でゲームがみんなにとって楽しいものになっていく、という挑戦をしたいです。
これから色んな方法を試しながら皆さんにマナー、モラルを始め、ゲームの楽しさなどを発信していけるようにしていきたいです。
そのために今回「シグ坊」と言う形で活動をしていく事を自己紹介がてら報告させていただきました。
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
個人として微力ながら頑張っていきますので、これから宜しくお願いします。
シグ坊でした。